黒部ダムカレー誕生

黒部ダムカレーと地域ブランド  その2

黒部ダムカレー事務局の松澤です。

 このシリーズその1からかなり時間が経過してしまいました。

 前回の続きは・・・そう!ブランド想起です。
  まずはそこから触れさせてください。
  
  ブランドにはいくつかの機能があるといわれています。
 その中で今回着目したのがブランドの想起機能。
 これはブランドが買い手に対してある種の知識や感情、あるいはイメージなどを想起させる機能なんです。
 また、ブランドが知られているという状態のとき、いくつかの次元があります。名前やマークからなんらかの知識や感情が沸いたり、イメージが浮かび上がったり・・・

 今回はこの機能を利用して、有力な地域資源と地域をつなげることから、地域の認知度の向上を図るというアプローチをしています。

  具体的には   大町市といえば〇〇
 そして、    〇〇といえば大町市

 この〇〇をきちんと整理して、そしてPRしていくことで地域の認知度を向上させよういう考え方です。

そこで出てきたのが、
【ブランド想起機能に着目し“有力な地域資源”と“地域そのもの”を消費者意識のなかにつなげることで、地域の認知度を向上させる】というコンセプトです。

では、その〇〇に入る言葉、いわゆる「有力な地域資源」とは何か?ということがとても重要になってきます。
 「有力な地域資源」は地域住民の意識から離れているものであってはいけません。まさに地域住民のアイデンティティといえるものが「有力な地域資源」とならなければならないんです。なぜならこの言葉は市外在住の受け手にそのまま発信されるものとなります。ブランドは最終的には送り手と受け手との意識が共鳴したことにより発生するといわれていますが、送り手の側の内部から連想されないものが受け手に発信されても、そこに共鳴が生まれることは決してありませんよね。
 そこで「地域で自慢できるものは?」などと市内の方にお話を伺ったりしました。そのような場面でほぼ間違いなく出てくる言葉はやはり「山、川、水」などでした。大町市は北アルプスの麓に位置していますから(黒部ダムカレー参加店一覧マップなどをご覧いただけると幸いです)、地元の人間であれば当然のお答えです。じゃあ、その言葉と大町市をそのままつなぎこめばよいかというと、なかなかそうはいかないんです。もちろん有力な地域資源として「山、川、水」を否定することはできません。否定するどころか、「山、川、水」は大町市にとってこの上なく重要なものであることは十分承知しています。
 しかし基本的に、“ブランドは受け手側が造り出すもの”なんですね。人間には五感がありますから、“そのままの自然”をPRしても、どのように受け手が捉えるか、きわめて多岐にわたり送り手側はとてもコントロールできるものではありません。(見るのか?飲むのか?触るのか?など・・・)
 また、「山、川、水」などはいわゆる豊かな自然という認識になりますよね。地元にいると当たり前の環境、その自然が自分の体といかにシンクロしている地域独自の大自然であろうとも、受け手側からすると、その言葉からは残念ながら独自性を感じることができないのです。
 さらに、消費者は基本的にNo.1を求める傾向がとても強いといわれています。雄大な大自然というカテゴリーには“北海道”という横綱をはじめ、多くの強者がひしめいており、その中で独自の輝きを出していくのはとても大変なことと考えられます。
 以上のことから、「有力な地域資源」を表す言葉には、地域にとってまさにアイデンティティといえるものであることはもちろん、送り手側において一定程度ブランドイメージのコントロールができること、さらにその言葉から山、川、水への連想につながること、加えて「山、川、水」を消費者が具体的にイメージできること、競合の少ないカテゴリーであること、そして地域のオリジナリティーがきちんと表現できる言葉に落とし込むことが必要でした。
 そして導き出された言葉が「ダム」だったのです。

また長くなってしまいました。この続きはまた・・・

 

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