黒部ダムカレー誕生

地域ブランドアーカイブ

地域ブランドの報告会。

 黒部ダムカレー事務局です。

日に日に春らしさを感じるようになってきましたね。
朝晩は少し冷え込みますが、日中は長袖だとちょっと暑く感じることが
増えてきました。

これは今日、打ち合わせの帰りに撮った写真。




田んぼに水が入って、農村風景が一気に拡大し始めました。
車窓からこんな風景を眺めながら仕事ができるのは、やっぱり・・いいですね!


そう!そういえば、花粉ももう大丈夫なんですか?
事務局、実は花粉が飛び始めると、すぐに花がつまってしまうほどの、とってもひどい花粉症。
でも、ここ数日はマスクをしないでもほぼ平気。

そうか・・
カレンダーを見ると、もう5月中旬なんですね。

これから本格的に夏に向かっていきますね。


さて、タイトルの件。

明日、「地域ブランド」に関する報告会を行ないます。

この「地域ブランド」という言葉、2002年頃からメディアに取り上げてもらう機会が増え始め、
その数の増加とともに、一気に市民権を獲得し、いまでは日常会話の中でも当たり前に使われる
ようになっていますね。


でも、おもしろいことに、「地域ブランド」に関する明確な定義というものはいまだに「ない」といって
よいかと思います。

その地域の特産品であったり、観光資源であったり、はたまた、地域全体を指してみたり・・


大町では、地域全体の底上げをすることを目指して、これまで取り組んできました。

この黒部ダムカレーも、目的はもちろん同じです。

大町市内在住の、とある旅行誌にお勤めの方の発案で始まった黒部ダムカレー。
そこにたくさんの方々の知恵や協力が重なることで、無事2年が過ぎようとしています。

明日は、これまでどんなことを考えて、そしてどんな風に取り組んできたか。
そして今後どうして行くべきなのか・・などについて報告、そして議論ができたら・・と考えています。

詳細は以下のとおりです。

日時:平成23年5月18日(水)午後2時より

場所:大町市役所 西会議室

内容:〇これまでの活動報告について
     〇今後の取り組みについて

こちらもご覧ください

といいつつも・・・
実は明日の資料、これから作ります。

いつもぎりぎりになってしまう悪い癖、なんとかしなければ・・・
でも・・
がんばりまーす!!

 

黒部ダムカレーと地名について・・・

黒部ダムカレー事務局です。

 いよいよ明日は大晦日ですね。
 みなさま、年末のあわただしい時期、いかがお過ごしですか?
  
 さて、
黒部ダムカレーが市内全域で提供され始めたのは今年の7月1日ですから、
 明日でようやく半年を迎えることになります。
 
 
 年末を迎えた今、今年の総括をする時期でもありますので、
  今日は
これまでにも多数いただいてきた
 
「黒部ダムカレーに大町市の名称を入れるべきでは?」
  との
とご意見、ご提案について少しですけれど現時点での考えについて
  述べさせていただきたいと思います。

 さて、
そもそも黒部ダムカレーの目的はというと、
 ”大町市の認知度向上をはかること“とかねてから触れさせてきていただきました。
 そしてそのために
  ”有力な地域資源と地域そのものを消費者意識の中でつなげる”という手法をとり入れました。

  その具体的な事例が黒部ダムカレーなんですね。
 
 でもだからこそ、黒部ダムカレーに大町という地名がないというのでは本末転倒で、大町市のPR
 ならないのではと疑問符をつける方が多数おられました。
 確かにもっともだと思います。

 でもここで考えてみていただきたいことがあります。
 それは黒部ダムという存在のは公共性が高さです。

 黒部ダムという存在にはすでに凄まじいまでの公共性が感じられませんか?
 ゆえに、黒部ダムという名称に個別の名称を付与することで、何か私有化がはじまるような
 感覚になるんです。
 
 確かに黒部ダムカレーの元祖は立山黒部アルペンルートの発着点である扇沢駅に設置された
 扇沢大食堂(現:レストラン扇沢)にて昭和40年代の初頭からアーチカレーとして提供
 されてきたわけですから、そこに正統性を見出すことはできるでしょう。
 とはいえ、黒部ダムは行政区を越えたところに位置しておりますので、周辺地域に対する
 感情面へのケアも必要になります。
 
 このようなことから、現時点において黒部ダムカレーに対する地域名の付与はいかがかな・・?
 というのが正直なところです。

 とはいえ、もし取り組み地域が広範囲になった際には、あわてて地名を付けるようにするかも
 しれませんけど・・・(^^ゞ


 それから事務局サイドとしますと、ダイレクトに大町市のPRにつなげるというよりは、
「大町市は黒部ダムの玄関口であること」をPRしたいと考えています。

黒部ダム、黒部ダムカレー、そして大町市。
それぞれの純度を保ちながらセットでご紹介いただく回数を増やして
”黒部ダムの玄関口 大町市”というフレーズに対する認知度が少しでも上がっていくよう
これからも地道な努力を積み重ねていきたいと考えています。

なんだかわかりにくい説明ですね・・・
 ごめんなさい・・m(__)m

ダムマニアさんのBLOGを読んで・・

黒部ダムカレー事務局の松澤です。

今朝、いつもどおりウェブを見ていたらダムマニアさんがご自分のブログで、
黒部ダムカレーのブログに対するコメントをいただいていたことを発見した。

ダムマニアさんのご意見をまとめさせていただくと、
・黒部ダムだけではなく高瀬ダムなど市内のダムもPRするべきではないか?
・黒部ダムカレーの名称に大町市の地名を加えるべきではないか?
以上2点のご提案いただいただと受け止めている。

お答えが遅くなってしまいはなはだ恐縮ではあるが、本日はそのご提案につい少してコメントさせて
いただきたい。

まず一つ目、「黒部ダムだけではなく高瀬ダムなど市内のダムもPRするべきではないか?」
とのご提案について。

ここでは基本的なスタンスの違いについてぜひご理解いただきたいと考える。
ダムマニアさんは「ダムをPRしそれぞれの知名度を上げていくべきだ」とのスタンスをお持ちだと思うが、
我々は「地域の知名度を上げていきたい」とのスタンスでこの取り組みを行っている。
残念ながら大町市の知名度がいまひとつである現状では、この取り組みにおいては
一定以上の知名度を持つものとのコラボが必要である。
そのような点から、そしてこれまでの歴史的な経緯からも当市と黒部ダムとのコラボはきわめて自然なこと
であったとご承知願いたい。

では、市内の3つのダムのPRするつもりがないのかというと、決してそのようなことではないことも
ご理解いただきたい。
以前のブログでも書かせていただいたが、大町市の特徴はやはり恵まれた自然環境、その中でも重要な
ものは山、川、水であろう。しかしそのような大くくりのカテゴリーでは地域PRの点において埋没してしまう
危険性が高い。
そこで、山、川、水が連想でき、さらに地域の独自性を主張できるよう、ダムという言葉に落としこんでいる
のである。
よって、着目しているのは”ダム”という言葉なのであり、黒部ダムしか見ていないということではない。
市内3つのダムも大変貴重なものであることは十二分に承知しているのだ。

しかし、取り組みにはやはり順序というものがあり、やはりコアが必要となる。
黒部ダムカレーの提供が開始されてからまだわずか5ヶ月半ほど。
これまで大変多くの方々に支えられ、こちらの予想以上に知名度を得ることができたとはいえ、
まだまだひよっこ同然、まさに孵化したばかりの赤子である。
ここであせってブランド拡張を行った場合、取り組みそのものの意味合いそのものも拡張し、薄まって
しまうのではないかとの危惧は感じている。

よって、3つのダムのPRを考えていないのではなく、ダムのまちであるという地域イメージを固めながら、
徐々に進めていきたいと考えているとご理解いただきたい。
なお、もちろん、ダム管理者の方々との交渉も必要となり関係される方も増えてくる。
そのような調整も含め根気よく取り組んでいきたい。

さて、話がそれるかもしれないが高瀬ダムの魅力殿高さは相当なものである。
実は昨年、地域の魅力度についてもインターネット調査を実施したが、その中でも
高瀬ダムの魅力度の高さは群を抜いていた。
訪れた経験」をお持ちの方々から「ぜひもう一度来たい」、「人に勧めたい」という回答が
多数あったのだ。
恥ずかしながら、私自身が初めて高瀬ダムに登ったのは約8年ほど前。
そのときのすさまじい感動は今でも鮮烈に思い出される。

次の黒部ダムカレーの名称に大町の地名を付け加えるべきではとのご提案には
後ほど改めてコメントさせていただきたい。

なお、本日のコメントについては、個人的な見解が多々含まれている。
この点についてぜひ斟酌いただくとともにご理解を賜りたい。

黒部ダムカレーと地域ブランド その3

 黒部ダムカレーと地域ブランド その3

 黒部ダムカレー事務局の松澤です。  
 また、前回から時間が経過してしまいました。

 前回では、大町市において「ダム」がいかに重要なものか、だからこそ地域のアイデンティティになりうるものだと説明しました。

ここで、黒部ダムカレーに話を戻します。

やはり気になるところは市内に建設されている3つのダムを取り上げるのではなく、なぜ大町市の行政区の外に位置する(それも県外の)“黒部ダム”に力点を置いたのか?または置けたのか?という点だと思います。

知名度が高いから?たくさんの観光客が来るから?もちろんそれらを否定することはできません。でもそれだけではないということをご理解いただきたくて今回少し掲載させていただくことにしました。

確かに大町市の高瀬渓谷には上流から高瀬ダム、七倉ダム、大町ダムと3つのダムが建設されており、地域の治水・利水・治山・砂防などにおいて重要な役割を果たしています。では黒部ダムはといえば、行政区が異なるとはいえ、ダムへ通ずる入り口として、建設当時はもとより立山黒部アルペンルートとなった現在に至ってもとても深いつながりがあることに変わりありません。いずれにしましても、市内3つのダムと黒部ダム、これはすべて地域に取ってとても大事なものであることに疑いはないのです。
 ではなぜ、黒部ダムカレーなのか?たしかにこれまでもご批判をいただいてきました。黒部ダムは大町市はもとより長野県ではないではないかと。

ここでまずご説明しなければならないのは、今回の取り組みは、あくまで地域にブランド価値をつけていくためのものであるということです。そのためには何が重要で何が必要になるのかを整理していかなければなりませんでしたが、今回は特に“独自性”、“正統性”、“ブランド認知”、以上3点に留意しています。
 まず独自性についてご説明します。地域の独自性という点で“ダム”を選択したことについては、前回の“その2”で少し触れさせていただきました。北アルプスの麓であること、山、川、水など豊富な自然に恵まれていることなど地域として優位な点を有してはいますが、ではそれではほかの近隣地域はもとより全国にも同様の地域があることから独自性としてはいまひとつ弱い・・・そこでそれらを “ダム”という言葉に落とし込み地域の独自性を図るようにしています。

次にブランド認知についてです。
 でも、突然そんな言葉を登場させられても戸惑いますよね。言葉足らずの説明かもしれませんが「あっ、知ってる!」とか「このカテゴリーならやっぱりこれ!」などと、何か手掛かりをもらうことで、ある商品を正しく識別できたりすることだとご理解ください。やはり商品との最初のコンタクトをとってもらううえでも、一定の知名度、そしてそのきっかけは絶対必要ですからね。
 ここでご自分を消費者に置き換えて、購買プロセスを考えて見ましょう。ご自分がお店にあるものを買う際に、基本的に名前を知らないものに対してお金を出して買うことはありませんよね。このように消費財の購買プロセスにおいても、まず、消費者がその商品名を知っているという点が第1ステップになるんです。次のその商品が自分に対してどのような効用があるのか、どんな便益をもたらすのかなどの理性的な反応に移っていくわけですが、それはともかく、商品の提供側からすると、勝負の土俵に登るというか、まずバッターボックスに立つには消費者からその商品の名前が知られているということが極めて重要な要素になるわけです。
 確かに大町市に建設されている3つのダムは、ダム本来の目的をしっかり果たしているとともに、ひとつの建築物としても、そして地域のアイデンティティをあらわすものとしても大変重要なものであることはあらためていうまでもありません。さらに市内にある3つのダムのポテンシャルは、資源価値はもちろん魅力度などからいってもきわめて高いことを強く感じています。しかし、残念ながら知名度という点では残念ながら黒部ダムには及ぶべくもないのですね。
 地域にブランド価値をつけるため、その第一段階として、まず地域の知名度向上を図る。その効果的な手法として、
【ブランド想起機能に着目し「“有力な地域資源”と“地域そのもの”を消費者意識のなかにつなげることで、地域の認知度を向上させる」】というコンセプトを掲げています。
 有力な地域資源として、すべてのダムはもちろんそのカテゴリーに属していることは明白なのですが、ブランド認知という点から黒部ダムが選択されているということです。

 そして最後に正統性について。

 地域のブランド価値を上げていくことを考えている以上、そこに地域としての正統性は必ず必要になります。では大町市はもとより長野県に属していない黒部ダムというものが果たして大町市側から正統性を説明できるのか?この点はきちんと整理しておかなければなりません。
 これまでもご紹介してきたとおり、黒部ダム建設当時における当地域との関わりはもとより、実はこの黒部ダムカレー、昭和40年代初頭から扇沢駅大食堂(現在のレストラン扇沢)において“アーチカレー”として40数年間提供されてきたという歴史があるんです。さらに現在でも当市の観光部門は関西電力様と連携して黒部ダムの観光PRを継続して実施されています。(ですので、黒部ダムカレーの提供にいたっては、関西電力様のご理解、ご尽力がなければ到底実現するものではありませんでしたが)これらのことをふまえていただきますと正統性という点についてもご理解いただけるかと思います。
 また、ぜひここでお考えいただきたいのが、ブランドは送り手だけが作り出すものではなく“受け手とともにつくられるもの”(最終的なイニシアティブは受け手にあるかと思いますが)だということです。いくら行政区という境界線で区切ってみたところで消費者たる受け手にとって地域特性が同様であれば、現実的には彼らがイメージする地理的範囲は行政区という境界をいとも簡単に超えてしまうわけです。このようなこともあり、正統性がきちんとケアできるのであれば、ブランド構築という観点からも地理的範囲をあえて行政区で区切るのということではなく、地域イメージを優先させるという選択をしています。

また、長くなってしまいました。続きはあらためて。

黒部ダムカレーと地域ブランド  その2

黒部ダムカレー事務局の松澤です。

 このシリーズその1からかなり時間が経過してしまいました。

 前回の続きは・・・そう!ブランド想起です。
  まずはそこから触れさせてください。
  
  ブランドにはいくつかの機能があるといわれています。
 その中で今回着目したのがブランドの想起機能。
 これはブランドが買い手に対してある種の知識や感情、あるいはイメージなどを想起させる機能なんです。
 また、ブランドが知られているという状態のとき、いくつかの次元があります。名前やマークからなんらかの知識や感情が沸いたり、イメージが浮かび上がったり・・・

 今回はこの機能を利用して、有力な地域資源と地域をつなげることから、地域の認知度の向上を図るというアプローチをしています。

  具体的には   大町市といえば〇〇
 そして、    〇〇といえば大町市

 この〇〇をきちんと整理して、そしてPRしていくことで地域の認知度を向上させよういう考え方です。

そこで出てきたのが、
【ブランド想起機能に着目し“有力な地域資源”と“地域そのもの”を消費者意識のなかにつなげることで、地域の認知度を向上させる】というコンセプトです。

では、その〇〇に入る言葉、いわゆる「有力な地域資源」とは何か?ということがとても重要になってきます。
 「有力な地域資源」は地域住民の意識から離れているものであってはいけません。まさに地域住民のアイデンティティといえるものが「有力な地域資源」とならなければならないんです。なぜならこの言葉は市外在住の受け手にそのまま発信されるものとなります。ブランドは最終的には送り手と受け手との意識が共鳴したことにより発生するといわれていますが、送り手の側の内部から連想されないものが受け手に発信されても、そこに共鳴が生まれることは決してありませんよね。
 そこで「地域で自慢できるものは?」などと市内の方にお話を伺ったりしました。そのような場面でほぼ間違いなく出てくる言葉はやはり「山、川、水」などでした。大町市は北アルプスの麓に位置していますから(黒部ダムカレー参加店一覧マップなどをご覧いただけると幸いです)、地元の人間であれば当然のお答えです。じゃあ、その言葉と大町市をそのままつなぎこめばよいかというと、なかなかそうはいかないんです。もちろん有力な地域資源として「山、川、水」を否定することはできません。否定するどころか、「山、川、水」は大町市にとってこの上なく重要なものであることは十分承知しています。
 しかし基本的に、“ブランドは受け手側が造り出すもの”なんですね。人間には五感がありますから、“そのままの自然”をPRしても、どのように受け手が捉えるか、きわめて多岐にわたり送り手側はとてもコントロールできるものではありません。(見るのか?飲むのか?触るのか?など・・・)
 また、「山、川、水」などはいわゆる豊かな自然という認識になりますよね。地元にいると当たり前の環境、その自然が自分の体といかにシンクロしている地域独自の大自然であろうとも、受け手側からすると、その言葉からは残念ながら独自性を感じることができないのです。
 さらに、消費者は基本的にNo.1を求める傾向がとても強いといわれています。雄大な大自然というカテゴリーには“北海道”という横綱をはじめ、多くの強者がひしめいており、その中で独自の輝きを出していくのはとても大変なことと考えられます。
 以上のことから、「有力な地域資源」を表す言葉には、地域にとってまさにアイデンティティといえるものであることはもちろん、送り手側において一定程度ブランドイメージのコントロールができること、さらにその言葉から山、川、水への連想につながること、加えて「山、川、水」を消費者が具体的にイメージできること、競合の少ないカテゴリーであること、そして地域のオリジナリティーがきちんと表現できる言葉に落とし込むことが必要でした。
 そして導き出された言葉が「ダム」だったのです。

また長くなってしまいました。この続きはまた・・・

 

黒部ダムカレーと地域ブランド その1

 

 黒部ダムカレー事務局の松澤です。

 さて、今年の夏から大町市内の飲食店さんでも黒部ダムカレーの提供が開始されました。そこに事務局がブランド振興担当などとなっているので、この地域はカレーを特産品にしていくのか?とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は本当の目的はそこではないんです。
 この「地域ブランド」という言葉、実は定義がとてもあいまいなんですね。それにブランドと聞くとどうしても商品を連想してしまいます。そこに「地域」という言葉がくっついたのですから、「地域ブランドの構築=地場産の特産品を作ること」とお考えになるのも無理からぬところです。
 ですが、この取り組みの基本的なコンセプトは「ブランド想起機能に着目し“有力な地域資源”と“地域そのもの”を消費者意識のなかにつなげることで、地域の認知度を向上させる」ということなんです。
 
ですので、もちろんこの取り組みの結果、カレーが高い評価をうけてブランドとしてみなされることにも期待していますが、それ以上に「黒部ダムカレーはこの地域における地域ブランド構築のための切り札となりうるツール」だと考えています。

 このままではよくわかりませんよね。もう少し説明させてください。

 さて、現在、大町市では地域ブランドの構築のため、信州大学と共同研究を行っているのですが、この取り組みの中ではブランドを特産品などひとつの商品として捉えるより、むしろ地域全体の付加価値を上げていくことをコンセプトにしています。(だからといって一次産品を加工した特産品開発を否定しているわけではないんですよ。もちろん特産品の開発やPRはとても重要ですから)。
 ここで、地域ブランドの構築といっていますが、
こんな言葉を使うと、なんか堅苦しく、仰々しい印象を受けてしまいますね。確かに「ごく一般的なもの」を「ブランドといわれるもの」にまで押し上げていくことは、きわめて大変な作業です。また現在ではさまざまな分野から多岐にわたる手法が示されていますからよけいにややこしく感じます。
 でも考えてみてください。“ブランドの構築“といいますけど、これを別の言葉に置き換えてみたらどうなるのか?すると、結局は“いかにファンの数を増やすか”ということになるのではないでしょうか?(ものすごく簡単に言い切ってしまえば・・ですけど。)だって、優秀なブランドといわれるものには間違いなく多数の、そして熱烈なファンがいること、皆さんご承知ですよね。
 そして「地域ブランドの構築=地域に対するファン作り」だとすれば、まずは、自分たちの地域に対するファンを増やすために必要なことはなんだろうという点に力点をおかなければならないと思うんです。
 そのために必要なことは何かというとやはり「消費者からの認知」です。それもブランドを目指すのであれば、「圧倒的な認知」。
 やはり知ってもらわなければどうにもならないんですよ。だって、知らない以上それは存在していないも同然です。ファンになりたくてもなりようがないのですから・・・
 では、現状の大町市の認知度はどうかというと、残念ながらお世辞にも高いとはいえません。昨年の日経リサーチの調査でもそのことがはっきりでてしまいました。長野県内にある19市中なんと18位!という結果になっています。
 ここからは地域の認知度を高めていくにはどうしたらよいかということを考えました。いろいろな方法があるのでしょうが、ここで注目したのが、「ブランド想起」という考えです。
 それが、冒頭のコンセプトにつながっていきます。

 なんだか長くなってしまいました。
この続きはまた・・・

 

 

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